インフルエンザは予防接種でかからない?
「インフルエンザの予防接種をしているから、インフルエンザにはかからないよ。」
と、思っている方は多いのでは?
インフルエンザの予防接種をしたからインフルエンザに罹患しないとはいえません。
インフルエンザは脳炎や肺炎をおこしやすい普通のかぜとは全く違うウィルスの病気です。毎年、流行するウィルスの型が違い、その予想にあわせてワクチンがつくられています。
インフルエンザワクチン予防接種は、インフルエンザの発症をある程度抑える効果や、特に高齢の方や基礎疾患のある方は重症化を予防する効果が期待されます。
では、インフルエンザにかからないためには、
ウィルスの感染ルートは「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」の3ルートです。
このルートを遮断するために、手洗い・うがいはもちろんのことです。鼻や喉の粘膜にある繊毛はウィルスの侵入を防いでくれます。その繊毛は、乾燥すると動きが悪くなるので、こまめな水分補給も忘れずに。
又、常日頃から腸内環境をよくしてウィルスを撃退する体の免疫力を高めておきましょう。食物繊維とビタミンDがとれるきのこ類やサンマやサケなどの魚類、体の中でビタミンAにかわるβ―カロチン豊富な緑黄色野菜も、積極的に摂り入れましょう。
体を動かす、ストレスをためない、充分に休むことも必要です。
もちろん、予防接種を打つことが基本ですが、「予防接種をしたからインフルエンザにはかからない」と思わずに、日常の生活で上記のことを実践することで、より効果的な予防が期待されます。